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実践プロジェクト

現実の関係と対話のなかで、問いをかたちにしていく

グラフトーン研究所では、「問い」と「違和感」から始まる実践を大切にしています。
社会の中で当たり前とされていることに、どこかズレを感じたとき。
あるいは、自分の中にあるモヤモヤに、言葉が追いつかないとき。
そうした感覚を置き去りにせず、丁寧にすくい上げて、 実際の関係や現場のなかで確かめてみる ・・・それが、私たちのプロジェクトの出発点です。

これらのプロジェクトは、明確な成果や完成を目指すものではありません。
むしろ「うまく言えないけれど大事なこと」「すぐには答えが出せないこと」と、どのように向き合うかを探る場でもあります。
思想を現実に持ち出し、 関係性の中でその輪郭を問いなおしていく
そうした往復のなかで、見えにくかった構造や声に光をあてていくことをめざしています。

このような実践は、社会を変える大きな一手ではないかもしれません。
けれど、小さな違和感を見過ごさず、それを誰かと共有しながら言葉にしていく営みには、 まだ語られていない可能性をかたちにしていく力 があると信じています。

現在は、以下のふたつのカテゴリに分けてプロジェクトを展開しています。
それぞれに通底しているのは、 問い続けることをやめない態度 です。

思想の実践

自分の内側にある違和感や問いを見つめなおし、 そこに思想の種を見つけていく

一見つかみどころのない感覚にも、社会や関係のかたちを問いなおす視点が潜んでいます。
ここでは、個人の思いや揺らぎを丁寧に扱いながら、それらを 思想へと編みなおしていくプロジェクト を展開しています。

note連載「違和感から世界をつくるプロジェクト」

違和感を「間違い」として片づけるのではなく、社会のほころびや希望の芽として捉えなおす連載企画。
誰かの小さな声や感覚を起点に、「こんな社会もありえるかもしれない」という想像力をひらいていきます。

 

note連載「迷いをほどく、自分軸のつくり方」

正しさや評価に振り回されがちな日常の中で、自分との関係を問い直す思考の連載。
「ちゃんとしなきゃ」「期待に応えなきゃ」といった内なる声に向き合いながら、自分の軸を探る視点を共有しています。

 

関係の実験

他者とのあいだに生まれるズレや葛藤を、 そのまま見つめる関係性の実験場

関係とは、ときにすれ違いや緊張を含んだものです。
ここでは、うまくいかなさを否定せず、そこに どんな構造や距離感があるのかを探っていくプロジェクト を展開しています。

コトノハコ(https://kotonohako.com)

教育・ケア・支援に関わる人たちのための対話の場。「気づきをどう届けるか」「関係にどう向き合うか」といった問いを起点に、 見守る関係のつくり方 を実践的に探っています。

 

サイクレクト(https://cyclect.jp)

誰かの悩みや経験を、匿名のストーリーとして別の誰かに届ける支援プラットフォーム。
共感の循環 を生む仕組みを通じて「語ること」と「聞くこと」の新たな関係性をひらいています。

虹色ドットコム(https://24iro.com)

全国の「ありのままでいられる」居場所の運営者の声を紹介するポータルサイト。
関係性のデザイン に光をあてながら、多様な場の在り方を可視化しようとする取り組みです。

 
どのプロジェクトも、「これが正解だ」と断言するためのものではありません。
むしろ、 問い続けることそのものに価値がある という立場から、思想と関係を往復する実験を続けています。
言葉にならない思いや、うまくいかない関係の中にも、 次の社会をつくるヒントがある と信じて活動を続けています。
 

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