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疲弊からの解放

私たちはしばしば自分がやらなければ・・・もっと関わらなければ・・・と、状況や他者をどうにかしようと必死になってしまいます。しかし、この関わり過ぎこそが、私たちの心からエネルギーを奪い、深い疲弊を生み出している最大の原因です。

限界まで頑張り過ぎて、疲労のあまりふと手を止めてみたとき。
もうどうにもできないと介入を手放してみたときに、私たちはある逆説的な真実に気づくことがあります。

それは、自分が何も口出ししなくても、世界はきちんと回り、他者は自らの力で動いていくという事実です。

自分が何とかしなければ関係や環境が崩れてしまうという思い込みから解放される瞬間は、拍子抜けするほどあっけなく、同時に深い安堵をもたらしてくれます。

実は、過剰に関わろうと必死に頑張っているときほど、私たちの視野は極端に狭くなっています。
私がやらなければという焦りが視界を遮り、周りの人々の本来の力や、状況のありのままの姿がまったく見えなくなってしまっているのです。
疲弊を生み出していたのは他者のせいではなく、自ら他者の領域に踏み込み、見えない重荷を背負い込もうとしていた自分自身の頑張り過ぎだったと気づくことができます。

​本当の疲弊からの解放は、特別なことを成し遂げた先に待っているわけではありません。
ただ、自分自身のやるべきこと(自分の領域の課題)だけをしっかりと全うし、あとは周りを見る(観察する)こと。それ以上、他者の領域に踏み込んでまでするべきことなど、実は何ひとつなかったのだと知ることです。

相手の領域を相手に返し、自分を出さずによく観察する

その静かな間合いを持てたとき、過干渉による重荷は消え去り、澄み切った視界が戻ってきます。
余計な力みが抜けることで、周囲の人々もまた自発的に動き出し、そこには無理のない、自然で穏やかな循環が生まれるのです。

 

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